COLUMN

お問い合わせフォームの項目は、少ないほうがいい?|最初の返事に要るものだけ聞く、という考え方

公開日 / 公式の説明を確認した日

お問い合わせフォーム。項目は、少ないほうがいい? スマホの短いフォームとノート、ペンの水彩画

お問い合わせフォーム(お客さんが入力して送る、問い合わせの入力欄)を作ったが、送ってくれる人が少ない気がする。途中でやめられているのではないか、と心配な方のための記事です。

「項目は少ないほうがいい」とよく言われます。本当にそうなのかを、公式の説明で言えることと、私の考えに分けて書きました。

この記事は、項目を減らすと問い合わせが増える、と約束するものではありません。

先に結論

  • 項目を減らすこと自体を目的にするより、「最初の返事に要るものだけ聞く」と決めるのがよいと私は考えています。残りは、返事のあとに、電話やメールで聞きます。
  • 「項目が少ないほど、問い合わせが増える」とは言えません。項目の数と問い合わせの数の関係は、この記事で使った公式の説明には書かれていません。
  • 項目を決めたら、欄ごとのラベル・「必須」の文字・エラーの文を確かめます。デジタル庁のガイドブックに書かれています。[出典1]
  • お客さんの情報を集めるので、何に使うかを、送信ボタンを押す前に目に留まる場所に書きます。個人情報保護委員会のガイドラインに書かれています。[出典2]

① 項目を、3つに仕分ける

「少なくする」のではなく、「仕分ける」と考えると、決めやすくなります。次の3つに分けます。予約や相談を受ける小さなお店の例です。

名前のカードと連絡先を表すスマホ、ご用件の用紙

必須

最初の返事を書くのに要る

  • お名前
  • 連絡先(メールアドレスか電話番号のどちらか)
  • 聞きたいこと(ご用件)
希望日時や人数を考えるカレンダーと時計、木のコマ

あると助かる(任意)

無くても書ける。あると早い

  • 希望の日にちと時間帯
  • 人数や数量
  • つながりやすい時間帯
あとで確認する個人情報の書類をまとめたフォルダー

今は聞かない

返事のあとで間に合う

  • 住所
  • 生年月日・年齢
  • 会社名・部署
  • くわしい予算
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私の考え

配達や出張があるお店は、住所が「必須」になります。この図は、そのまま写すものではなく、考え方の見本です。

仕分けのしかた(3つの手順)

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私の考え

次の順で、1つずつ決めてください。

  1. 項目を、全部書き出す

    今のフォームの項目と、「あったらいいな」と思う項目を、紙に1行ずつ書きます。

  2. 「これが無いと、最初の返事が書けないか」を、1つずつ聞く

    書けないものは「必須」です。お名前と、連絡先と、聞きたいことが、たいていここに入ります。

  3. 残りを、「あると助かる」と「今は聞かない」に分ける

    無くても返事は書けるが、あると返事が早くなるものは「あると助かる」(任意)。返事のあとに、電話やメールで聞いても間に合うものは「今は聞かない」です。

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私の考え

連絡先は、「メールアドレスか電話番号のどちらか」にして、どちらでお返事するかを書いておくと、無理が少ないと思います。両方を必須にすると、片方を入れたくない人が止まるかもしれません。

② 見やすく、間違えにくいフォームにする

項目が決まったら、見え方を確かめます。デジタル庁のウェブアクセシビリティ導入ガイドブックには、入力フォームについて、次のことが書かれています。[出典1]

お問い合わせフォームの見本。お名前、連絡先、ご用件は必須、希望日は任意。連絡先に@がないエラーと、返事に使う利用目的を表示
  1. A お名前のラベルを赤枠で示した拡大図

    A ラベル欄の上に、何を入れるかを文字で示します。

  2. B 必須という文字を赤枠で示した拡大図

    B 必須の文字色だけに頼らず、「必須」の文字を付けます。

  3. C メールアドレスに@が入っていないエラーと、確認を促す文章を赤枠で示した拡大図

    C エラーの文どこが、どうなっているか、どう直すかを伝えます。

  4. D 送信ボタンより前にある利用目的の文章を赤枠で示した拡大図

    D 利用目的何に使うかを、送信ボタンの前に書きます。

  • ラベル(A):ガイドブックの図では、NG例として「各フォームコントロールにラベルが無く、文字を入力すると項目を見分けにくい」ことが挙げられています。ラベルと入力欄(フォームコントロール)は関連付ける、ともあります。[出典1]
  • 必須の表し方(B):赤字など、色の違いだけで情報を伝えてはいけません。図には、色だけで必須項目を表現せず、「必須」ラベルのように、色以外の手がかりでも必須項目を判別できるようにする、とあります。[出典1]
  • エラーの文(C):エラーが起きたときに、エラーが起きた箇所を明示して適切な説明をすること、エラーの回避方法を具体的に示すことが、挙げられています。[出典1]
  • 入力する前の説明:入力形式(全角・半角など)、文字数、使用できる文字の制限などでエラーが起きる場合は、利用者が入力する前に説明すること、とあります。[出典1]
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私の考え

欄の中に薄く書く説明文(プレースホルダー)だけを、ラベルの代わりにしないでください。文字を入れ始めると消えるので、何の欄だったか分からなくなると思います。ラベルは、欄の上に、いつも見える文字で書きます。

スマホの入力欄

電話番号の欄を選び、数字と記号のキーが表示されている画面見本
電話番号の入力数字を入力しやすいキーボードが出るか、確かめます。
メールアドレスの欄を選び、英字と@、ピリオドのキーが表示されている画面見本。@とピリオドを赤枠で示す
メールアドレスの入力「@」や「.」を入力しやすいか、確かめます。

キーボードの表示は、機種やブラウザーによって異なります。

MDN(ホームページの作り方をまとめた、技術者向けの公開文書)には、電話番号用の入力欄(type="tel")の主な利点の1つは、携帯電話のブラウザーに電話番号を入力するための特別なキーボードを表示させること、とあります。[出典3]

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私の考え

お客さんの多くはスマホから送ると思います。電話番号の欄を押したときに、数字のキーボードが出るかを、自分のスマホで見てください。メールアドレスの欄も、同じ考え方で、メール向けの入力欄にしておけるはずです。作った人に「スマホで、欄に合ったキーボードが出ますか」と聞けば伝わります。

③ 個人情報として、気をつけること

この章は、個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)に書かれていることを紹介するもので、法律の助言ではありません。迷うときは、個人情報保護委員会などの公式の窓口や、専門家に確かめてください。

  • 何に使うかを、具体的に決める:個人情報を取り扱うに当たっては、利用目的をできる限り具体的に特定しなければならない、とあります。具体的に特定していない事例として、「事業活動に用いるため」が挙げられています。[出典2]
  • 入力画面で集めるときは、先に伝える:ユーザー入力画面への打ち込みなどにより、直接本人から個人情報を取得する場合には、あらかじめ、本人に対し、その利用目的を明示しなければならない、とあります。事例には、自社のホームページの入力画面に入力した個人情報を直接本人から取得する場合が挙げられています。[出典2]
  • 送信ボタンの前に、目に留まるように:ネットワーク上で個人情報を取得する場合は、本人が送信ボタン等をクリックする前等にその利用目的が本人の目に留まるよう、その配置に留意することが望ましい、とあります。[出典2]
  • その範囲を超えて使わない:あらかじめ本人の同意を得ないで、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない、とあります。[出典2]
  • 要らなくなったら消す:個人データを利用する必要がなくなったときは、遅滞なく消去するよう努めなければならない、とあります。[出典2]

「必要な項目だけ集めること」と直接書いた文は、この記事で使った範囲では確認できていません。

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私の考え

項目を増やすほど、何に使うかを説明する項目も、あとで消す項目も、増えます。「念のため聞いておく」は、お店の側の手間になると思います。最初の返事に要らない項目は、聞かないほうが、お客さんにも、お店にも、楽です。利用目的は、「お問い合わせへのご返信のために使います」のように、短く具体的に書き、送信ボタンの近くに置いてください。

ホームページ全体の個人情報の方針は、このサイトの個人情報保護方針を、置き場所の例として見られます(中身は、このサイトのやり方に合わせたものなので、写さないでください)。自分のホームページにも、同じようなページがあるかを確かめてください。

個人のお店にも個人情報の取扱いを知らせる決まりがあるのか、ページに何を書くのかは、個人のお店のホームページに、プライバシーポリシーは要る?にまとめています。

④ 変える前と、変えたあとにすること

パソコンとノートのある机で、スマホとペンを持っている手元の写真
変えたら、自分のスマホから送ってみる。通知メールと送信後の画面まで確かめます。
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私の考え

変える前に、今のフォームの項目を紙に写し、日付を書いておきます。あわせて、今の問い合わせの数を、月ごとに書き留めておきます。あとで比べるためです。

数え方は、ホームページからの電話・問い合わせの数え方にまとめています。

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私の考え

変えたあとは、自分のスマホから、本当に送ってみてください。通知のメールが届くか、送ったあとの画面が出るかも見ます。変えた日は、紙にメモします。

フォームを自分で送って試すときは、問い合わせが来ないときの見直しどころにまとめています。この記事では、試し方には入りません。

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私の考え

問い合わせの数が少ないお店は、数が増えても減っても、偶然かもしれません。1か月で決めず、変えた日を記録して、何か月か続けて見てください。季節やお店の休みなど、フォーム以外の理由でも数は変わります。

約束できないこと

項目を仕分けて、見やすくしても、問い合わせが増えるとは約束できません。項目の数と問い合わせの数の関係は、この記事で使った公式の説明には書かれていません。

フォーム以外の入口として、電話番号を押してかけられるかも、確かめてみてください。ホームページの電話番号をスマホでタップしてかけられるようにする方法にまとめています。

私(やましなWeb)がしていること

手厚めプランの月額には、次のものが含まれています。

  • 問い合わせフォーム(メール+LINE通知)

今のフォームの項目や、「必須」の表し方、利用目的の書き方は、ご相談のときに、画面を見ながら一緒に確かめます。料金は料金プランにまとめています。

よくある質問

項目は、何個までなら多すぎないですか?
何個まで、という目安は、この記事で使った公式の説明にはありません。数で決めるより、「その項目が無いと、最初の返事を書けないか」で1つずつ決めるのがよいと私は考えています。
電話番号は、必須にしたほうがいいですか?
電話でお返事するお店なら、必要でしょう。ただ、メールでお返事するお店で、電話番号を必須にすると、番号を入れたくない人が止まるかもしれません(私の考えです)。連絡先は「メールアドレスか電話番号のどちらか」にして、どちらでお返事するかを書いておく形が、無理が少ないと思います。
「必須」は、赤い字にしているだけで足りますか?
足りないと考えたほうが安全です。デジタル庁のガイドブックには、赤字など、色の違いだけで情報を伝えてはいけない、とあり、図の説明にも、色だけで必須項目を表現せず、「必須」ラベルのように色以外の手がかりでも判別できるようにする、とあります。「必須」という文字を付けてください。
住所や生年月日は、聞かないほうがいいですか?
最初の返事に要らないなら、返事のあとで聞くのでも間に合うと私は考えています。個人情報保護委員会のガイドラインには、利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱ってはならない、必要がなくなったら消去に努める、とあります。商品の発送など、住所が要るお店は、必須にして、何に使うかを書いてください。法律の助言ではないので、迷うときは、個人情報保護委員会などの公式の窓口や専門家に確かめてください。
項目を減らすと、問い合わせは増えますか?
増える、とは言えません。この記事で使った公式の説明には、項目の数と問い合わせの数の関係は書かれていません。この記事は、問い合わせが増えることを約束するものではありません。変えたあとは、変えた日をメモして、月ごとの数を前と比べてください。

フォームの項目をどう決めたらいいか分からない、今のフォームを見てほしい。そんなときは、画面を見ながらお話しします。ご相談は無料です。

070-8456-4032

受付時間 平日 10:00〜18:00

時間外・土日にいただいたお問い合わせは、翌営業日にご連絡します。

24時間受付のフォームで相談する

出典

2026年10月15日に確認した内容です。公式の説明は変わることがあります。最新の内容は、それぞれのページでご確認ください。

  1. デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」
  2. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」
  3. MDN Web Docs「<input type="tel">」
電話で相談 070-8456-4032 フォーム 24時間受付